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鼻の病気(2) 花粉症など

アレルギー性鼻炎

花粉症

日本国民の約25%がスギやヒノキ花粉症と言われています。 なんと日本人の4人に1人はスギやヒノキ花粉症であり、もはや国民病とも言われています。
ここ10年間で約10%も増えており、今後も増加する可能性があると考えられています。自然治癒(何も治療しなくて、自然にスギやヒノキに対するアレルギー体質が体からなくなってしまうこと)は少なく、数%と言われています。
一度発症すると95%程度の方は毎年のようにスギやヒノキ花粉症に悩まされることとなります。

症状

初めて花粉症を発症するとき、そのほとんどの方は突然発症します。

去年まで全く問題なかった方が今年3月くらいに突然、くしゃみ、鼻水に襲われます。
症状は主にくしゃみ、鼻水、鼻づまりです。目のかゆみや充血、のどの違和感などが起こることもあります。

治療

薬物療法

抗アレルギー薬の内服、点鼻薬を使用します。抗アレルギー薬は副作用として眠気があり、個人差があるため、作用と副作用のバランスで薬の選択をしていきます。

季節前投薬の効果・利点

● 症状が出る時期を遅らせることができます

● 症状を軽くさせることができます

● 症状が終わる時期を早めることができます


花粉が飛散する前から治療を開始する方法です。

花粉を繰り返し浴びて鼻の粘膜が過敏になると、ごく少量の花粉でも強い症状が現われるようになり、薬を適切に使っても改善させるのは徐々に困難になってきます。

そこで、症状が出現する前から薬を服用して、鼻の粘膜が過敏になるのを抑え、症状をコントロールしやすくする初期療法が行われます。

季節前投薬の開始時期

初期療法の開始時期は、飛散開始予測日の1~2週間前頃が望まれます。

東京都の飛散開始予測日が毎年おおよそ2月10日ですので、基本的には1月末から2月初旬の間に初期療法を開始するとよいでしょう。

アレルゲン免疫療法

アレルギーの原因であるアレルゲン(抗原)エキスを用いて、体をアレルゲンに慣らし、症状をやわらげる治療です。根本的な体質の改善が期待できます。「皮下免疫療法」と「舌下免疫療法」の2種類があり、当院では主に舌下免疫療法を行います。

スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎と診断された5歳以上の患者さんが治療を受けることができます。効果を得るためには、少なくとも3年以上の治療が必要です。

1日1回少量の薬を一定時間舌の下に置き、その後飲み込みます。副作用の出現や、得られる効果には個人差があるため、定期的な通院治療が必要です。

鼻レーザー治療

花粉症などのアレルギー性鼻炎の反応の場である鼻粘膜をレーザーで焼灼する治療です。薬物療法が効きにくい方や、副作用が強い方、特に鼻づまりの強い方にお勧めします。

症状を部分的にやわらげる対症療法であること、花粉症の場合は症状が強い季節にはできないこと、一定期間後に効果が落ちてくることに注意が必要です。効果が落ちた場合には再度レーザー治療を行うことができます。

通年性アレルギー性鼻炎

原因・症状

花粉の季節に症状が強くなる花粉症に対して、通年性アレルギー性鼻炎は季節に関係なく年中症状がある病気です。

原因はハウスダスト(家のほこり)やダニのフン、死骸、ペットのフケやカビなどが原因です。

当院での検査によって原因となるアレルゲン(抗原)が特定することが重要です。

症状は花粉症と変わらず、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。

治療

日常生活においてアレルゲンを避けることが重要です。アレルギーの原因となるダニやホコリを除去することにより症状の緩和が期待できます。

部屋の掃除や十分な換気、寝具やカーペットの掃除が有効です。また、空気が乾燥する季節には加湿と温度調整をお勧めします。

当院での治療は、花粉症と同じく薬物療法が中心です。効果、副作用に応じて、レーザー治療、舌下免疫療法(小児を含む)もお勧めします。

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